読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

性格は変えられるのかどうか問題――成人の日によせて

日常

成人の日ですね。
新成人のみなさま、おめでとうございます。
私たちのように豪雪のなかの成人式にならなくてよかったですね。
(「92年生まれ 悲惨」でレッツ検索☆)
人生の先輩として何か言いたいことがあるというわけでもないし、言えるような分際でもないし、だから何となく「ハタチ」というキーワードで思い出したことを、ただただ自分のことをつらつらと書いてみる。





今私は22歳なので3年前が自分たちの成人式だった。
19歳の私は「成人式のときにはまだ誰も成人してないんだな」って疑問に思った憶えがある。
だから私にとって「成人の日」は「これから(20代以降)どんな人になっていくか」ということよりも「今まで(10代まで)どんな人だったか」ということを考えるキッカケのひとつだった。

今まで、というか特に10代後半の私はとにかくパッとしなくて。
高校時代の友人なら分かると思うけど(というかそれ以外の人は知らないと思うけど)、当時の私は周囲から「ネガティヴで人見知り」だと言われ(実際にそうだったし)、もう「ネガティヴ」とか「人見知り」という単語が私のあだ名みたいになっていた時期があったほどだった。

大学に入っても「ネガティヴで人見知り」だから友達を作るのが下手。
「ネガティヴで人見知り」だから飲み会(新歓)に行きたくない、いつの間にかサークルに入るタイミングを失う。
「ネガティヴで人見知り」だからバイトの面接でも上手く喋れない。

「ネガティヴで人見知り」という自分の性格が選択肢を狭めていることは明らかだった。
だけどこれが私の性格だし、そんな簡単に変えられるものじゃないし、まあしょうがないよね〜って何となく過ごす日々。
クズのようですね。

19歳の1月。成人の日。
成人式には行かなかったけど同窓会には行った。
自分がまだ純真無垢な女子だったころ仲良くしてた人。
「ネガティヴで人見知り」な私のことを理解し、甘やかし、一緒にいてくれた人。
在学同時はそんなに話さなかったけど何か今なら気が合うかも、って人。
いろんなタイプの友人たちと話をした。

そして成人式終わって少し経ったぐらいにどこかでこんな言葉を見かけた。

人の性格は、20歳でほぼ固定される

え、そうなの?
てことは、21歳になるまでなら変えられるかもしれないんだ。
……絶望するよりも先にそう思ったところで、自分のことを心のなかで笑った。
今の考え方、全然「ネガティヴ」じゃねぇええええ!!!(笑)
きっと同窓会でいろんな人と話して何かしらの刺激を受けたんだろうな。

当時から音楽ライターになりたいという明確な意志があったわけではないけど、雑誌編集にしろ、レーベルの社員にしろ、形は未確定でも私は音楽を外部の世界に発信する人(ミュージシャンではなく)になりたいとは思っていた。
「ネガティヴで人見知り」なんて取材できないし、交渉できないし、アーティスト側と向き合えないし、妨げでしかないなとはずっと思ってた。
そうだ、どうせならこの言葉の真偽を身を以て確かめてやろうじゃないか。
そうやって、19歳の冬に「ネガティヴで人見知り」を捨てる決意をした。
21歳の誕生日を迎えるその日までに、「ネガティヴで人見知り」を捨てよう。


今は22歳の冬。21歳の誕生日もとっくに過ぎて、3年が経った。
結果的に「ネガティヴで人見知り」を捨てきれたかというと、うん、微妙。
たぶん「ネガティヴ」の方はもう薄くて、自分のなかにあったハングリー精神とか頑固さとかの方が勝っている自覚はある。
で、厄介なのは「人見知り」の方だ。
未だに5人以上の人が集まる飲み会は一旦気合いを入れてからじゃないと中に入れないし、ライブ後の関係者挨拶なんて毎回吐きそうなほど緊張する。
ひとりになった瞬間にホッとしながら、それと同時に「あのときもっとこうしたかったのに〜」と後悔しながら泣きたくなる。
……ここだけの話、たまに泣く。

性格なんて簡単に変えられない。
拭っても拭っても、こびりついたものはなかなか取れない。
でも「変えよう」と思って動いたこの3年間、逃げなかったこの3年間は自分にとってかけがえのないものになったと実感している。
バイトの面接もあれからすぐに受かったし、友達と呼べる人も多くはないけど確かにいるし、21歳の誕生日にライターデビューをして以降、こうしてフリーランスの立場で仕事を貰えているし。
逃げないことによって変わった世界がたくさんあった。
これからはこの「変えられない」性格とどう付き合っていくかをもっと考えていかなければいけないけど、それと同時にやっぱりこれからも「変えたい」と思いながらもがき続けるんだろうなと思う。
結局、「人の性格は、20歳でほぼ固定される」って言葉の真偽なんて関係なかったんだろうな、私にとっては。