もう既に年越してから数日経っていますが、あけましておめでとうございます。今年も、これまでと同じようなテンションでこのブログはやっていきたいです。よろしくお願いいたします。
さて、もう「自分が後から振り返るため」でしかないんだけど、私にとっての2016年を軽くまとめておこうかと思います。
★やっぱり、年の初めにNICO Touches the Wallsのライヴレポートを書けたことは自分のなかで大きかった。
私事ですが、2012年のニコのライブを観てこの仕事を目指そうと決めたんですよ。そのときのレポをいくらたくさん読んでも、自分が感じた/考えたことを代弁してくれるものとか、あの日を追体験させてくれるものに出会えなかったので。じゃあ自分でやろう、と何かを間違えて走り始めてから約4年。
— 蜂須賀ちなみ (@_8suka) January 12, 2016
夢が叶ったわけで普通にしようと思えば思うほど無理!ってなるほど嬉しかったけど、ここを自分の「最低限行かなきゃいけない場所」として捉えていたので、やっと入り口に立てた、と思っています。ニコ、私の人生を狂わせてくれて(笑)本当にありがとう。このレポも誰かの始まりになれてたら嬉しいな。
— 蜂須賀ちなみ (@_8suka) January 12, 2016
まあこういう経緯があったので、ね。「最低限」が叶ったからこそこれから先の夢も膨らむのです。やりたいことはもっとある。
★3月5日発売号の「音楽と人」でsumika・片岡さんのインタビューをしたことは、3つの意味で大きな経験だった。
①「音楽と人」は実は大学生の時にインタビュー記事やライヴレポートを掲載していただいて以来、約2年半ぶりの寄稿でした。当時何の実績も実力もなかった私をなぜ採用してくださったのか、その理由は未だに分からないけど、だからこそそのすごさが今なら分かるし、編集部のみなさんには感謝してもしきれない。時間がかかってしまったけど、やっと正面きって帰ってこられた。とはいえ、現時点ではこの時が最後になってしまっているので、また書かせてもらえるように頑張らないと。
②前にもここでごちゃごちゃ書いたけど、sumikaというバンドに出会えたことは自分にとってのかけがえのない財産になっていくと思う。信頼できるバンドがまたひとつ増えた。
③「ROCKIN'ON JAPAN」「Skream!」、そしてこの「音楽と人」……と月刊誌3つ分の進行で2月はてんやわんやでした。自分の未熟さ/足りないところが痛いほど浮き彫りになった。
★sumikaもそうだけど、「はじめまして」ではない相手に対してインタビューをしたのは、2016年が初めてでした。若輩者なりに「続けてきた」ことを実感する瞬間のひとつ。
★ライヴレポートを書くためにライターになったのに、それができる場所がなくなるのは本末転倒だ!ということで、9月以降は「SPICE」でライヴレポートをたくさん書かせていただきました(インタビューもやったよ!)。ライターそれぞれの色を重んじる方針と聞いたのでそれを言い訳にして好き勝手やらせていただいておりますが(笑)、ここでやりたい/できること、まだありそうだなとも思う。じっくり考えながら、やっていけたら。
★「音専誌以外で音楽以外のことを書けるようになる」ことが目標のひとつでもある身としては、
・音専誌以外で音楽のことを書く
・音専誌で音楽以外のことを書く
の両方を達成することがまずは必要かなと思っていたのですが、11月に「TVガイドAlpha」でフジファブリックのインタビューをさせていただいたこと、さらに「ROCKIN'ON JAPAN」で時々小説や漫画・アニメのレビューを担当させていただいていることを踏まえると、2016年はそれが達成できた年だったということになります。進歩。
願わくば、月一ぐらいの頻度で面白い漫画を喋るように紹介する連載を持ちたい……と思っているので、余裕があれば今年はそれをこのブログ内でやってみようかと思います。
★3回もオーディション現場を見たこと(①②「ビクターロック祭り」出演をかけた「ワン!チャン!!」東京編&大阪編、③「MASH A&R」との契約をかけた「MASH FIGHT」)は本当に貴重な経験でした。必然的に、自分がライターという仕事を選んだ理由や「どうしても譲れないものは何なのか」という部分と向き合うキッカケになったので。
――と、6つのトピックを挙げましたが、総括。
できること、できないこと、やりたいこと、気の進まないこと、求められること、応えられること、応えられないこと。その中でのバランスの取り方、人との共存のしかたについて考えさせられたのが2016年でした。
2017年はこれまで以上に頭を回して、せっかくだから関わった人たちとはもっともっといい関係を築いていたい。そして引き続き、ほしいものを手繰り寄せる腕力と手離さないための握力を衰えさせぬよう。少しずつ、しかし確実にひっくり返していきましょう。