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蜂須賀ちなみの日記帳

Twitterフォロワー数500突破記念企画!今夜はなんでも答えます(前編)

 

……ということで、Twitterのフォロワー数が500を突破したことを記念して、フォロワーの皆様から寄せられたご質問・お題などに答えていきます。せっかくだからいただいたネタには全部何かしらの回答を出したい、と思っていたら結構文字数が多くなってしまったため、前・後編に分けて公開しようかと思います。

 

前編である今回のテーマは「ライターになるまで」。私のバイオグラフィというか、身の上話を中心に語っていきます。

 

※いただいたネタを引用する際、文言等を一部修正・加筆・削除している箇所もございますが、ご了承ください。また、内容が重複していたネタは一本に統一して紹介させていただきます。

 

では、早速スタート◎

 

 

Q.音楽のルーツについて語ってもらいたいです。

 

A.母が幼い頃に抱いたコンプレックスと自分自身の好奇心が重なって、3歳ぐらいの頃からヤマハリトミック教室に通っていました。「音楽」を最初に認識した場所はそこだと思います。

 

楽器経験は、ピアノを10年ほど習っていたのと、5年間吹奏楽部でトランペットを吹いていたのと。幼い頃に絶対音感を習得したのですが、そのストレスで中学1、2年生ぐらいの時期までは自分から積極的に邦楽を聴くことはありませんでした。何よりも先にドレミを認識してしまうため、それが邪魔で、歌詞を上手く聴き取ることができなかったんです。絶対音感保持者みんながみんなそうではないんだけど、私の場合はそうでした。

 

 

Q.音楽にのめり込むきっかけになった曲やミュージシャン・バンドはありますか(いますか)?

 

A.一つ目の回答に書いた通り、私はある意味最初から音楽にのめり込んでいたことになるので、具体的なキッカケとなった曲・ミュージシャン・バンドがいた(あった)わけではありません。ただ、邦楽をちゃんと聴けるようになりそれに興味を持つようになったキッカケは、スキマスイッチです。初めて買ったCDも、初めて買った音楽誌で表紙を飾っていた人も、初めて行ったライヴも、初めて入ったファンクラブも、全部、スキマスイッチでした。

 

 

Q.ライターへの第一歩(最初の仕事)はどのような形でしたか?

 

A.「音楽と人」2013年6月号で、I-RabBitsのマイコさんにインタビューをしました。それ以前に読者投稿で「ROCKIN'ON JAPAN」に掲載されたこともあるのですが、それは「ライターとして」依頼をいただいたものではなかったし、完全に単発ものだったので(今JAPANからお仕事をいただいているのはそれとはまた違う方法でアプローチをしたからです)。

 

ある日突然「音楽と人」編集部宛に自分の原稿(ひとりで勝手に書いていたライブレポートやディスクレビュー)を送りつけたことがすべての始まりでした*1。それがキッカケで編集部の方と会うことになり、「取材やってみませんか?」という流れになり。あとで他のライター・編集さんと話していて知ったんですけど、最初の仕事がインタビューってかなり特殊らしく。初対面でどの媒体での執筆歴もない、どこの馬の骨か分からない学生なんかによく任せてくれたよなあと、今だからこそそのすごさを実感できているわけです。頭が上がらない。

 

だから偉そうなことを言うと、よく「どうやったらライターになれるんですか?」と訊かれるけど、その前にご自身で何かしらアクションとればいいんじゃないですか、と思うわけです。今なんてそもそもいろいろな媒体がライターを募集しているし、募集していなかったとしても、入り口をこじ開けるやり方なんていくらでもあるし。

 

 

Q.音楽ライターになってから聴く曲の幅(ジャンル等の)は広がりましたか?

 

A.広がったと思います。自分で探すだけではなく、他の人から曲やアーティストを紹介される機会(取材や原稿を振っていただいたり、単純に「気に入ると思いますよ」と勧められたり)が圧倒的に増えたので。だけど同時に、耳と頭と腕があと3セットずつぐらいほしいなあといつだって思っています。私にはまだまだ知らないことが多すぎるし、量が圧倒的に足りていないと思う。

 

 

Q.音楽をお仕事にすることに抵抗はなかったのか。
Q.「『好きなこと』を『仕事』にする」とは?

 

A.結論から言うと、抵抗はありませんでした。

 

20代前半の若造なりに考えると、仕事をすること=理不尽と向き合うことだと思っています。苦手な作業、馬の合わない人間、納得いかない環境下、それでもやっていかなきゃいねない状況が必ず訪れるというか。そういう時の対応って

①仕事だと割り切ってサラッと受け流す 

②何かを変えるために真正面からぶつかる(面倒くさいけど)

のどちらかで、どちらが正解でも不正解でもない。ただ、仕事の対象が元々「好きなこと」だと①や②に進む前段階の、理不尽と向き合った時のショックが人一倍大きくなりがちで。「好きなこと」を仕事にした場合としなかった場合との差って実はそこだけなんじゃないかな、と実際に働きながら感じています。

 

私はありがたいことに大学生の頃から原稿料をいただき、仕事としてライターをしていました。そこで実際にいくつかの理不尽とぶち当たった上で、卒業後も腐らずにやっていけそうだと確信できたので、その道に進もうと決めました。そういう期間があったからこそ、腹を括ることができたのかもしれませんね。

 


Q.音楽ライターとして生きていくためにしてきたことなどがあったら教えていただきたいです!

 

A.生きていく(食べていく)ためにやっていることではないけど、この仕事に就く前に「絶対にプロになってやるぞ」と思いながらやっていたこと、かつ今でも絶対に続けなければならないと感じていることをあえてひとつ挙げるなら、書き続けることですかね。まあ、ライターなんだから当たり前なんですけど。笑

 

どんな形でもいいから、何か感じたらとりあえず書く。何か考えついたことがあったらとりあえず書く。例えば「これはまだブログに載せるほどではない」みたいな変な自意識で「書く」という行為のハードルを上げすぎてしまったり、「この感情は言語化できない」みたいな謎の浸り方をしてしまっていたら、「今逃げているぞ」「甘えているぞ」と自分を一度叱るようにはしています。腕と思考が停止することが何よりも怖いです。

 

 

ということで、今回はここまで!

後編に続く……。

 

 

 

 

*1:その行動に至るまでの流れは後編の記事で詳述する予定です