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蜂須賀ちなみの日記帳

2014年私的ベストアルバム10枚+私的ベストトラック5曲をザッと紹介しようの回

「2014年ベスト○○」シリーズ最終回です。

・「2014年リリースの好きなアルバム」としてセレクトした10枚を軽く紹介
・「2014年リリースの好きな曲」としてセレクトした曲5つを軽く紹介(10枚のアルバムに収録されているもの以外からセレクト)

という感じでやっていきます!

 
ぶれない軸と、鮮やかな進化。
 
今年はいわゆる若手アーティストに気持ちを動かされることが多かったので、そういうセレクトになってます。
 かなり偏った選曲です。(笑)
 
 
 
 
(紹介順=アーティスト名五十音順。順位をつける気はありません)
 
 
 
【2014年私的ベストアルバム10枚】
 
?SENSE/雨のパレード


 

今年このバンドに出会えたのが嬉しかった、という気持ちと今後への期待をこめて。〈感性〉の部分をとても大切にしている、稀有なバンド。
 
 
 
?あの街レコード/indigo la End
 
既に書いてるので省略。こちらをどうぞ。→
 
 
 
?月の反射でみてた/宇宙コンビニ
 

ラインナップを見ての通り、基本的にメロディアスで歌のしっかりした曲が好きなんだけど、そういうのを聴き続けていると変な話たまに疲れる。(笑) そういうときによく聴いてたなあ。センス抜群。流転型ポップ。解散残念です。
 
 
 
?フェイクワンダーランド/きのこ帝国
 

驚くほどに鮮やかな、陰と陽の逆転。「東京」は大名曲だし、あの曲の存在はこのバンドにとってこれからもかけがえのないものであり続けるだろうけど、この暖かな温度感は前作EP『ロンググッドバイ』から予兆があって、それが開花したという印象。ヒップホップ調の楽曲なんかもあって、これからの広がりが楽しみ。
 
 
 
?inトーキョーシティ/グッドモーニングアメリカ
 

ちょうどこのバンドが出てきた頃、何かのインタビューで「金廣(Vo・G)の歌詞には普通のことしか書かれていない」という主旨のことを言っていたんだけど、その〈普通を鳴らすこと〉の中にある両極――残酷さと真摯さ、絶望と希望、悲しみと喜び――を最もダイレクトに鳴らしたアルバム。人気急上昇中、バンドの勢いがとどまらないタイミングでこのアルバムを出したこのバンドはとても強いと思うし、また、グドモにとって必然だったんだろうなあとも思う。MVめちゃいい。
 
 
 
?Magic Number/go!go!vanillas
 
既に書いてるので省略。こちらをどうぞ。→
 
 
 
?幕の内ISM/パスピエ

 

(便宜上この曲のMV貼ったけど本当に曲ごとに色が全然違う)
電子音飛び交うニューウェーヴかと思いきや、マーチのようなリズムをスネアが鳴らす。80年代J-POPを感じさせる爽やかなギターフレーズで曲が始まったと思いきや、バイエルの教本にありそうなピアノのフレーズが聴こえる。曲ごとにタイプの違う異次元に吹っ飛ばされた気分。内部にプロデュース能力の高い人がいるバンドは2015年はもっともっと活躍するんだろうなあと思う。
 
 
 
?二十九歳/Base Ball Bear
 
今年いちばん感動したアルバム。何回も何回も聴いた。以前寄稿したのでそちらをどうぞ。→
 
 
 
?NEW WORLD/LEGO BIG MORL
 
覚醒。1st、2nd、3rdと聴いてきて、まさかこんな音を鳴らすバンドになるなんて想像してなかった(今までのも好きだけどね)。かつてなく世界観がハッキリ鮮やかに見えるというか、ピントが合ってきた印象だけど、今後もこういうモードでいくのか、それとも今回だけなのか。次の一手が気になるところ。
 
 
 
?Catcher In The Spy/UNISON SQUARE GARDEN
 
既に書いてるので省略。こちらをどうぞ。→
 


 
【2014年私的ベストトラック5曲】
 
?Will♡You♡Marry♡Me?/清竜人25
 

一部でバズってますが、御多分に漏れず私も好きです。見て聞いてお分かりの通り、〈アイドル〉の定型を痛快にぶっ壊してくれるデビュー曲。でんぱも好きなので、もしかしたら自分はミュージカルモチーフ好きになりやすいのかも。前までは苦手だったはずなのに……。今度ライブ行くので楽しみ。
 
 
 
 

もしかしたら今年いちばん聴いた曲かもしれない。歌詞もいい。音もいい。これ以降の楽曲でも唄われるテーマ:変わっていくということ、それでも唄う〈ずっとここにいてね〉という願い、きっとこのふたりはずっと一緒にいられないんだろうなあという余韻。クリープハイプが鳴らし続けている〈愛〉の儚さと強さがよく表れた曲。ああいう形での移籍だったから、第一弾シングルがこの曲だったのがとても嬉しかった。
 
 
 
?起死回生STORY/THE ORAL CIGARETTES
 
バニラズのときに少し触れた〈理想のデビュー曲〉っていうのがまさにこれ。〈BKW〉という単語に象徴されるオーラルの性格を凝縮させ自己紹介としての役割を果たしつつ、今後どんどん大きくなっていくであろうバンドにとっての光になってくれるような曲。アルバムもとてもよかったです。
 
 
 
?不可逆リプレイス/MY FIRST STORY
 

サビ始まりって諸刃の剣で。最初に山場がどんなもんか分かってしまうということだから、注目は集めやすいけど、同時にその部分がよっぽどいいメロディ&いい歌声じゃない限り「こんなもんか」と先を聴いてもらえなくなる危険性を孕んでいると思う。個人的に、今年のベスト・オブ・サビ始まり。自分の周りの空気を一瞬で切り裂くようなメロディと歌。
 
 
 
?アイネクライネ/米津玄師
 

東京メトロ」のテーマソングに起用され、米津玄師の知名度をより引き上げたこの曲。孤独であること、他人同士は決して分かりあえないという事実から生まれるラブソングってこんなにも綺麗なんだなあ。繊細な感情を美しい言葉で編み上げたバラード。
 
 
 
 
MVないけど星野源「桜の森」も初めて聴いた瞬間から好きで、ずっとズルいな〜って思いながら聴いてる。