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蜂須賀ちなみの日記帳

渦の中から、とりとめもなく

11月はずっと取材、取材、原稿、原稿……の日々だった。知人友人と呑みに行く約束をする時はいつも「月末と月初はわりとスケジュールに余裕がある」と伝えているけど、思えば今月は月初もずっと取材が入っていたし、月刊誌は脱稿した今でもウェブ用の〆切が残っているからきっとこの勢いのまま12月突入だろうし。これはもう、とてもありがたいことです。怒涛だったけど、だからこそ充実した日々でした(まだ終わってない)。

 

そんな中、Twitterを見ていて、同業界で働いている方で結構「寝れない」「疲れた」「体調崩した」的な投稿をしている人が多いなあと思った。もう「3大・多忙投稿」とか名付けたいくらい。別に日常生活までエンタメに徹しろと言うつもりはないけど、何かそういうのを見ると萎えてしまうのはどうしようもない事実で。人の振り見て我が振り直せじゃないですけど、私はそうしないように……と決めました、最近。何徹しようと、血反吐にまみれようと、そんな姿知られたくないし、見られるのは原稿だけでいいし。文章に性格がにじみ出るのはしょうがないとして私が伝えたいのはあくまでアーティストや作品の魅力だから、バイアスになりえるような余計な同情を生み出したくないよなあ、とも思う。

 

別に我慢しろと言いたいわけではなくて、依頼主に「このスケジュールでは対応いたしかねます。なぜなら~」と伝えたり、それこそ知人友人・家族・恋人に吐き出すだけでいいというか。所詮裏方にすぎない人間が、お客さんの目に見える形で「私、こんなにつらいんです」アピールをするのはどうなのだろうか、と。大学生がよくやる「〇日寝てないwww」ってヤツと似ている、というか一緒なように見える。ウェイウェイ大学生のことバカにできないぞ。

 

嘘をつくことと、自分の手持ち札の中から出す/出さないを選ぶことは、イコールではない。SNSあるし、ワンクリックでなんでも言えちゃう環境があるからこそ、その辺りはシビアに考えていきたいし、これから先もこのモヤモヤを忘れたくないなと思ったので、ここに書き残しておくことにします。