「大人」になりきれなかった27歳現在の落としどころ

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現状、最後に行ったライブが2月24日のフレデリック横浜アリーナで、ライブレポートを書くために行こうとしていたライブも、プライベートで行こうとしていたライブも次々と延期もしくは中止になっている。およそ20日間ライブに行けていない今、うおおお、ロックバンドのライブが観たいぞおおおと、シンプルに思っている。ライブ映像作品を棚から引っ張り出して、再生してみても、やっぱりロックバンドのライブは生がいいよなあという結論になる(映像は映像で違うメリットがあるのだけども)。そんななかで知らず知らずの間にストレスが溜まっている自覚はあって、普段は絶対に言わないと決めている酷い言葉を人に対して使いそうになってしまって、ぞっとしながら出る直前で仕舞い込んだりしている。

 

ライブがないのは寂しいし、ライブレポートの仕事がなくなる=収入源が減るので普通に困ってはいる。誤報に振り回されず、正しく怒り、正しく怖がることは必要だとも思う。でも何もかもに絶望する必要があるかというと、必ずしもそうではないんじゃないかと。

 

もっと言うと、今はコンテンツを作り込むチャンスでもあるよなあ、と考えている。例えばライブ配信周り。様々なアーティストが自分たちに合ったやり方を模索するなか「ライブの中止・延期→無観客ライブの生配信実施→投げ銭制や電子チケット(有料配信)の導入」という動きが出てきている。これを機に、ライブ配信周りのシステムはもっと整うだろうし、ライブ配信の母数自体が増えれば、コンテンツのクオリティだって上がっていくだろう(先週末初めてYouTubeでザッピングをした)。

 

まあ、昨日のceroライブ配信で「有料配信」のハードルが爆上がりしてしまった感じも否めないけど。笑(むしろもっと払わせてほしい。それほど素晴らしかった)

 

憤りも悲しみも全くありませんと言ったらそれはそれで嘘だけど、「今まで目を向けてこなかった(詰めが甘かった)ところを磨く機会ができた」と捉えながら、自分にできる準備を行い、将来的に楽しくなる方に、面白くなる方に転がしていけたらいいよなあと。最近はそんなことを考えながら過ごしているよ。

 

 

 

 

で、ここから違う話をします。これが本題というか、今回この話をするために書き始めたわけだけど。

 

いち社会人として、自分より下の世代に対して何を発信していけばいいのか、という話。この件に関しては、およそ1年前にも書いたのだけど、相変わらず自分の中で迷ったり葛藤していたりしていて、当時とは考え方が変わったので記録しておこうかなと。

 

8suka-blog.hatenablog.com

 

まず、質問箱を始めました。そしてやめました。始めた理由に関しては上記ブログにもある、この部分にだいたい書いた。

 

インタビュー中、いろいろなことを聞かれたからいろいろなことを話した。さっき挙げたような「どういうふうに文章の書き方を独学したのか」とか、「初仕事をゲットするために何をしたのか」とか、「仕事をする上での譲れないこだわりは何なのか」とか。

 

しかし私のやり方とまるっきり同じようにしていたらすべての人が上手くいくのかと言えば絶対にそんなことないし、聞かれたら答えるが、それを唯一の正解だと信じてほしくはない。あなたにはあなたの正義があり、それは私の正義とは100%一致しない。それに、あなたの人生にさして関係のないような、部外者に言われた言葉なんて真に受けてはいけない。よく分からないやつのよく分からない言葉に、従順になどなってはいけない。

 

これが私の中の大前提だ。

 

だからこそこれまで\ライター志望の人、気軽に質問ください/みたいな窓口の開き方をしてこなかったし、「若い世代の台頭を後押しできる場を一緒に作りませんか?」的なお誘いもすべてお断りしてきた。

 

後進を育てる、みたいなことに対しては未だに抵抗がある。だが同時に、今は、現在の自分が抱く孤独感・反骨精神は若者の特権かもしれないとは思っている。それならば必要悪というか、「んだよ、適当なこと言いやがって」とか「いや、私だったらこうするんだけどなあ」みたいな燃え方をする人たちの燃料になることが自分らしく、下の世代にできることなのかもしれないと思った。また、そういう役割を担うべき年齢に差し掛かりつつあるのかもしれないなあとも思った。

 

やめた理由は、単純に「向いてなかった」と思ったからです。以前いただいた質問に対して、以下のように回答したわけだけど、そのあとちょっと落ち込んでしまって。

 

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A.一般企業に勤めながらライターをしている人もたくさんいらっしゃいますし、ライティングは遠隔でもバリバリできますし、「現在他業種で働く社会人である」ということはそこまで重要でない気がします。言い方きつくて申し訳ないですけど、チャンスがあるかどうかなんて人に訊くものじゃないというか。誰かに大丈夫と言ってもらえるのを待つより、実際動いちゃった方が多分早いです。

 

 

質問を下さった方、どなたか存じ上げませんが、厳しい言い方をしてしまい申し訳ありませんでした。

 

私が学生の頃にライター業を始めました。そのきっかけは、ある日突然、自分の好きな音楽誌の編集部宛てに原稿を突然送りつけたこと、です。原稿の募集があったわけでもないし、送ったところで読んでもらえるという確証があったわけでもなかったけど、そういう行動に出ました。ライターにどうやったらなれるのかとか正直よく分からないけど、「分からない」ということに悩んでいる暇があったら、とりあえず動いてみるのが一番早いんじゃないかと。

 

このように、私は「入りたい建物を見つけたら、ドリル持参で壁に穴をぶち開けて、無理やり入り口を作ればいい」という精神でやってきたがゆえに、「入り口が分からない」という悩みや「入り口を見つけたけど中に入る勇気がない」という悩みを持つ人の気持ちが分かりません。「“入り口ぐらい自分で作るわ”ぐらいの勢いで行けないなら、結局その程度ってことじゃないですか?」と思ってしまう。だから辛辣なことを普通に言えてしまう。

 

先ほどの私の回答文に関しては、もっと別の言い方あるでしょ、と我ながら思うのですが、書いたこと自体は嘘ではありません。私は本当にそういう考え方をしている人間です。

 

ということは、そもそも「質問を募集する→それに対して回答する」というのが向いていないんじゃないかなと。年齢と経験を重ねたらもっと丸くなるかもしれないし、柔軟な考え方をできるかもしれないし、様々な人のことを受容したうえで何か意見を言えるようになるかもしれないですけど、今の私の人生経験ではそれが無理でした。

 

というのが、質問箱をやめた理由です。

 

 

 

 

じゃあいったい何ができるのだろうか。もしかしたらできることなんて何一つないのでは。

 

ちょうどそんなことを考えていた時に、マイナビ学生の窓口編集部の方からお声掛けいただき、ライター兼企画的な立ち位置として、音楽関連の記事に携わることになりました。先日公開された遊助さんのインタビュー記事は、今回新たに立ち上がった「#19才のプレイリスト」という連載の第1回目にあたる記事です。

 

 

gakumado.mynavi.jp

 


先述の通り、私は「悩みを持った人に何かアドバイスをする」ことが向いていない人間でした。でも、世の中のもっと多様な考え方をしている人から話を訊き、それを記事にして発信すること。そういう仕事をしている自分の背中を誰かに見てもらうこと。それならば無理なくできるかもしれない、というのが現時点での自分の落としどころです。

 

夢があるのにそのための一歩を踏み出そうとしない人の気持ちが、私には本当に分からないですけど、別に「みんな挫折しろ」というふうに思っているわけではありません。踏み出さないまま後悔するくらいならば、その一歩を踏み出してほしいなあという気持ち自体はあります。踏み出した人のことを応援したいという気持ちもあります。

 

そんなことを伝えていく場にしていきたいなあと考えております。頑張るぞ~~