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蜂須賀ちなみの日記帳

新年のご挨拶と2018年の振り返り

 

新年のご挨拶、そして独り言

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いつも記事を読んでくださっている皆様。SNSを通じてメッセージを下さる皆様。ご関係者の皆様。アーティストの皆様。友人・知人の皆様。今、この文章を読んでくださっている皆様。

 

年越しから既に数日経過していますが、あけましておめでとうございます。昨年は大変お世話になりました。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

 

 

別に死ぬまでライターしていたいと思ったことはなくて、自分の思う面白い方向に人生を進ませることができたならばそれでいい。でも今は「文章を書く」ということをもっと極めていきたいという欲がとにかく強かったりする。

 

次の5月でライターを始めてから6年になるけど、自分に文才があると思ったことはなくて、むしろこれだけ続いたのは才能がなかったからなんだと思っている。なぜかというと、この5年の間に、私が「この人はものすごいなあ」と思っていた人のほとんどはこの仕事から離れていってしまったからだ。傍から見ていた感じだと、「すり合わせ」で上手くいかなくなってしまったケースが多いようだった。自分の書きたいことと先方からNGだと言われていること。自分のポリシーと寄稿先のメディアの姿勢。その間で揺れて、譲れなくなってしまって、もっと自由に生きられるところへ行ってしまったんじゃないかな、と。

 

すぐ消えると言われてきた私がここまで続けられていて、それなりの収入を得ることができているのは、多分その辺りが上手かった(過去に衝突を起こしてしまったこともあったが)というか調子の良い人間だったというだけの話で。ものすごく簡略化して言うならば、「文章を書くことを仕事にすること」に向いていたんだと思う。「文章を書くこと」そのものが上手いわけではない。

 

でも、本来はそこを磨くべきだ、輝かせるべきだと思うのだ。ライターという仕事に最も必要なのは文章力ではない、とよく言われる。確かに、もしかしたらそうなのかもしれないが、「文章を書けます」という技術を売って生きている人間自身が、そう口走ってしまうのは最も醜いことではないだろうか。

 

私は自意識過剰で見栄っ張りでビッグマウスな臆病者で、つまり、自分がダサいと思うようなことからはかけ離れて生きていたいと考えるような人間だ。ということで、引き続き、粛々と腕は磨く。だけど2018年は原点回帰、伏線回収の年だったから、2019年は通常営業だけをしているのではいけないような予感がする。生まれ変わらなければならないんだろうなあと、漠然と考えていたりはする。

 

2019年、どうなるだろう。というか、どうするんだろう。飽きないように気をつけます。

 

 

 

「独断で選ぶ2018年私の代表作10選」

 

Twitterに投稿したのと全く同じ内容だけど、時間が経つと流れて行っちゃうから、ここにも載せておくことにする。世に出すものには全部丹精込めているという前提はあるんだけど、あえて10個選ぶならこれ、的な温度感。

 

 

1.米津玄師「Lemon」MV考察コラム(rockinon.com)
自分の代表作といえる内容。それがちゃんとバズったことにも感謝している。これを書いたことによって新しい道が見えたので、今年はそのためのお勉強もこそこそやっていた。来年以降、実らせる。

米津玄師はなぜ「ハイヒール」を履いている? “Lemon”のMVに隠された謎を解き明かす (2018/03/02) 邦楽ニュース|音楽情報サイトrockinon.com(ロッキング・オン ドットコム)

 

2.UNISON SQUARE GARDEN ツアー3公演のライブレポート(「ROCKIN'ON JAPAN」8・10・1月号)
同じツアーを追える、それを雑誌で書けるということを逆手に取り好き勝手やらせていただいた。特に大阪のレポは、自分の実力以上の何かを発揮できた手応えがあった。

UNISON SQUARE GARDEN、「MODE MOOD MODE」ツアー、初の大阪城ホールワンマンに独占で潜入! (2018/09/03) 邦楽ニュース|音楽情報サイトrockinon.com(ロッキング・オン ドットコム)

 

3.Mrs. GREEN APPLEのインタビュー(SPICE)
やりたいやりたいと言い続けていたら叶いました。関係者の方々に感謝。「青と夏」というシングルの話、という本来の目的の範囲内で、このバンドの面白さ、ちょっと変わったところを伝えられる内容にできたと思う。

t.co

 

4.琴音のインタビュー(Eggs)
波長合いすぎて話していたらそう感じないんだけど、10歳年下なんですよね、彼女。これの1つ前にやったインタビューがきっかけでオファーをいただいたお仕事。この記事もなかなか踏み込んだ内容になっているんじゃないかと思う。

eggs.mu

 

5. LEGO BIR MORLのライブレポート(SPICE)
書いていることに過不足がなく、研がれた文章だなあと今でも思う。この時点での私の最高到達点。ゆえに、壁になってしまったというか。以降、レポを書く時は毎回「これを超えなければ」という意識があった。

t.co

 

6. NICO Touches the Wallsのライブレポート(rockinon.com )
幕張でニコを観てライターやろうと決めた者が、幕張でニコを書く仕事をする因果。情報は他媒体で確認してくれという勢いで、その辺りのドロッとした感情を、できるだけクールに詰めた。

NICO Touches the Walls/幕張メッセイベントホール2018.11.06 邦楽ライブレポート|音楽情報サイトrockinon.com(ロッキング・オン ドットコム)

 

7. Aqua Timezのライブレポート(http://rokinon.com
ライブを観ている最中に自分でも驚くレベルで泣いてしまい、これで原稿なんて書けるのだろうかと思ったけど、書いた。正直自分では良し悪しが判断できないが、人からよく褒められる記事。 

Aqua Timez/横浜アリーナ2018.11.20 邦楽ライブレポート|音楽情報サイトrockinon.com(ロッキング・オン ドットコム)

 

8. sumikaのライブレポート(リアルサウンド
このバンドの華やかなだけではないところを、自分なりにしっかり言語化することができた。彼らはこれからもっと大きなバンドになっていくだろうから、このタイミングでそれをしっかり記録に残すべきだと思った。

t.co

 

9.「SWEET LOVE SHOWER 2018」ライブレポート(SPICE)
各日終演後1時間で納品。観ては書く。一人クイックレポート状態の3日間。この夏レポがそんなに出回っていないアーティストを中心に観る、という挑戦。 

t.co

t.co

t.co

 

10. ナインス界隈に関するコラム(リアルサウンド
フェスやサーキットに行く人なら抱くであろうこの実感を、どうして誰も記事にしないのだと疑問に思って着手した。そっか、こういう視点でコラムのネタって考えればいいのか、と、ここでやっと気づく。 

t.co

  

一方、こういう「インタビュー」「ライヴレポート」「ディスクレビュー」「コラム」のルーティンの外側にも出てみたくて、某バンドのホームぺージに掲載されるテキストを全て作成したり、某アーティストのファンクラブ向けコンテンツの制作に携わったり、初めてK-POP系アーティストのライブレポートを書いたり……という仕事もしていた(いずれも記名案件ではないので詳述は控えます)。

 

 

 

「2018年特に印象的だったアルバム・ライヴ・MV・曲」

 

毎年恒例「Skream!」の年間ベスト企画に今年も参加した。原稿の〆切が星野源「POP VIRUS」の店着日で、フライングゲットした私は「うおお、さすが星野源! ぐうの音も出ない!」と同作を一番に選んだのだけど、今、改めて考えると、ちょっと違うんじゃないかなと思っていたりもするし、原稿書いたあとにやっと聴けた作品もあった。だからここでは2019年初時点でのセレクトを載せようかと思う。2020オリンピックの影響でそもそもリリースが多く、アニソンやアイドルまでチェックできなかったのが反省点。

 

 

◎ベストディスク25(4、13、24以外はおそらくサブスクにあるかと)

1.三浦大知「球体」

2.Age Factory「GOLD」

3.BIGMAMA「-11℃」

4.星野源「POP VIRUS」

5.ASIAN KUNG-FU GENERATION「ホームタウン」

6.おいしくるメロンパン「hameln」

7.きのこ帝国「タイム・ラプス」

8.小袋成彬「分離派の夏」

9.odol「往来するもの」

10.ドラマストア「swallowtail」

11.パスピエ「ネオンと虎」

12.SKY-HI「JAPRISON」

13.RADWIMPS「ANTI ANTI GENERATION」

14.森山直太朗「822」

15.エレファントカシマシ「Wake Up」

16.ズーカラデル「夢が醒めたら」

17.ヤバイTシャツ屋さん「Tank-top Festival in JAPAN」

18.Mrs. GREEN APPLE「ENSEMBLE」

19.ぼくのりりっくのぼうよみ「没落」

20.クリープハイプ「泣きたくなるほど嬉しい日々に」

21.04 Limited Sazabys「SOIL」

22.FINLANDS「BI」

23.indigo la End「PULSATE」

24.UNISON SQUARE GARDEN「MODE MOOD MODE」

25.長谷川白紙「草木萌動」

 

 

◎ベストライヴ

Mrs. GREEN APPLE9/9@幕張メッセ12/12@Zepp Tokyo

幕張も素晴らしかったし、あの幕張のあとにこのZepp!みたいな驚きもあった。

BIGMAMA12/25@マイナビBLITZ赤坂

今回のツアーものすごく良いので迷っている人は行くべき。

NICO Touches the Walls(11/4@幕張メッセ

ここまで狂っているバンド(褒め言葉のつもり)がフェスのメインステージに立ち続けているの、希望だよなあと。

 

 

◎ベストMV

赤い公園「消えない」

単純に映像が美しいし、「リリースより先にMVを出す」というやり方を選んだこと自体にバンドのメッセージがよく表れていた。新制・赤い公園、まだライブ観れてないけど早いこと行きたい。


赤い公園「消えない」Music Video

 

堀込泰行「WHAT A BEAUTIFUL NIGHT」

彼女は女優として天才だよなあと思う。


WHAT A BEAUTIFUL NIGHT / 堀込泰行

 

D.A.N.「Chance」

アングルの時点で大勝利。


D.A.N. - Chance (Official Video)

 

 

◎ベストソング

UNISON SQUARE GARDEN「春が来てぼくら」

フルで聴くとよく分かるが展開が狂気的。もっと騒がれるべき曲だったように思う。


UNISON SQUARE GARDEN「春が来てぼくら」ショートver.

 

フジファブリック「Water Lily Flower」

ここに来てすっごい名曲が出てきたなあと。

www.youtube.com

 

・マカロニえんぴつ「レモンパイ」

かわいい。非の打ち所がない。


【10/3 ON SALE!!】マカロニえんぴつ「レモンパイ」MV