近況、雑感。

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私の住んでいる神奈川県や、仕事でよく行く東京都が緊急事態宣言を発令したのが4月7日で、外出をほとんどしない生活が始まってから1ヶ月半ほど経ちました。2月24日を最後にライブにも行っていません。

 

実は「この時期には事態が収束しているといいなあ」という想いで2月末に5月中旬開催のライブのチケットを買ったのですが、そのライブも延期になりました。緊急事態宣言、ついに解除か?と言われていて、外出自粛モードも出口に差し掛かりつつある雰囲気ですが、都知事の会見などを聞く限り、これまでと同じ感覚でライブハウスに行ける日が戻ってくるのはまだまだ先になりそうですね……。

 

仕事で言うと(以下、「私の場合」という前提で書きます。現状はそれぞれ違うと思います)、まず、ライブがないのでライブレポートを書く仕事がなくなりました。ライブ周りに限らず、多くのアーティストの稼働内容・スケジュールが当初想定されていたものから変更になっています。それに伴う影響としてこちらが受けているものといえば、コロナ禍だからこそ生まれたコンテンツ・動きに言及する記事(コラムが多い)を書く機会が生まれました。「現状の記録」という観点で今だから書ける(書くべき)ことは絶対にあるから、自分からもアイデア出しをして、メディアに記事を載せてもらったりしています。

 

また、音源のリリース延期により、作品レビューやインタビューの仕事が減ってきています。インタビューに関しては、4月7日以降、全て取材がZoom等の使用したオンラインインタビューに切り替わりました。オンラインインタビューをやるのは初めてではありませんが(首都圏在住ではない人が相手のときにたまにやる)、対面インタビューが全面的に不可能になり、全てがオンラインに切り替わるのは今回が初めてです。

 

現時点での感想としては「意外とできる」「だけど難しい」、そして対面との大きな違いは「話が脱線しない」「会話というよりかはQ&A寄りになってしまう」「“場の空気”的なものが存在しない」といったところでしょうか。あと撮影どうするよ?問題がついて回る。

 

私はキャリアが浅いこともあり、何度か取材したことのある人にインタビューする機会よりも、はじめましての人にインタビューする機会の方が圧倒的に多いのですが、はじめましての人と話すとき、自分にとってはこの「空気」というものが結構重要で。 例えば、対面取材の場合はインタビュイーと向き合った瞬間に「あ、結構警戒されている……」「ちょっとお疲れっぽいなあ」みたいなことを読み取ることができるけど、画面越しだとそれができないのがちょっと怖いですね。逆に言うと、既に何度か話をしたことのある人が相手だったら、オンラインでも支障ないと思う。

 

とはいえ、インタビュイーが1人しかいない場合のコツは初回で何となく掴めました。だけど、インタビュイーが複数人いるオンラインインタビューのやり方がまだちょっと掴めていないです。対面の場合、メンバーが同じ部屋に居ると自然と会話になって話が転がる場面って結構あるんですよね。でもオンラインだと空間が断絶されているわけで、それがほとんど起こらないから、インタビュアー側に「司会者」の役割がより求められるというか。総じて、対面とはまた違うスキルが必要だなあと感じております。

 

自分個人としては対面の方がいいなあという気持ちがあるけど、直で会えないことを理由に取材自体を諦めるぐらいなら、むしろこちらから「それならオンラインでやりましょうよ」と提案するかな。行くところがなくなってしまって、失われる言葉が生まれるぐらいなら。

 

あと、「インタビューの生中継」や「アーティスト同士の対談」、「あなたもスタッフミーティングに参加してみませんか?」的な企画のハードルが下がったんじゃないかと思います。そこを利用して新しいことをやれる面白さもある一方、それでもしっかり時間を取って編集して記事化(テキスト化)する意味、プロのインタビュアーがインタビューをする意味、みたいなところをちゃんと提示できるような仕事をやっていかないといけないですよね。「死守せよ、だが軽やかに手放せ」精神を大事にしたいです。

 

 

 

 

ライブがない=夜に家に居るので、再放送含め、ドラマをめっちゃ観ています。連ドラは放送開始日未定状態でストップしているものが多いけど、現状、進んでいる(いた)もので見ているのは、「いいね!光源氏くん」(NHK/土曜23時半)、「行列の女神~らーめん才遊記~」(テレ東/月曜22時)、「美食探偵 明智五郎」(日テレ/日曜22時半)辺り。

 

「行列の女神~らーめん才遊記~」はOPテーマがLOVE PSYCHDELICOの新曲で、これがおしゃれでカッコいい。

open.spotify.com

 

「美食探偵 明智五郎」の最新話は一部撮影が間に合わなかったようだけど、それを逆手に取った演出があった。

www.oricon.co.jp

 

GWは、ライブ映像を観る→小説を読む→映画を観る のサイクルを何周も、という感じの過ごし方でした。あと、好きな曲を採譜して「うわあ、ここヤベー!」みたいな感じで楽しむ遊びをしていた(これは時間あるときにしかできない)。

 

5月6日にSKY-HIがやっていた3時間自宅ワンマン、めちゃ楽しかったですね。唄って、楽器弾いて、トラック流して、カメラや照明を操作して、SNSでのリアルタイムの声までチェックして。1人でこんなにできるのすごすぎ。ラスト1時間を除いてアーカイブが残っているのでリンク貼っておきます。

 

youtu.be

 

あと、GWではないけど、でんぱ組.incのチケット制オンラインライブも観ました。(これはインタビューの話と通じる部分多いけど、)オンラインライブは生のライブの上位互換でも下位互換でもなく、別物ではありますが、実験を重ねて、別物だからこその進化のしかたを探る時期なのかなと。この約2ヶ月間、いったいどんな期間だったのかというと、物事の長所と短所とか、自分は何に悲しみ何に喜ぶ人物なのかとか、そういう本質の部分と改めて向き合わされた時間だったように感じています。

 

因みに、この期間中にに買ってよかったと思ったのが、本革のブックカバー。ささくれだった気持ちになったときでも、革の匂いを嗅ぎながら文章を読めば一旦落ち着くことが分かって。自分にとってのクールダウンスイッチ的なものを一つ新たに見つけられたことは大きな収穫でした。

 

 

 

 

あと最近、「言いたい事も言えない世の中」というよりかは、「言いたくない事も言わされる世の中」みたいな息苦しさを感じています。著名人の男女がファン(?)から「匂わせだ」と言われて否定する流れや、バックに大企業がついていると噂されたクリエイターが翌日生配信を行って「そうではない」と説明する流れや、その他諸々を見ていて、そういう息苦しさを感じるわけですけど。ざっくり言うと「語らない」=「語れない」(can't)と安易に結びつける人、それゆえに何かを勘違いして鬼の首を取った顔をする人って案外多いんだなという印象を受けています。そもそも「黙祷」ってツイートしなくても、実際に黙祷をしている人はいるだろうに、どうしてそこに固執するんだろう、とも。

 

声を上げても封じ込められる世界は窮屈だけど、マイクを持った野次馬が門前まで押しかけてくる世界も同じくらい窮屈だなあと。ここ数年ピックアップされがちな「音楽に政治を持ち込むな」という言葉を引っ張るならば、音楽に政治を持ち込むことも、音楽に政治を持ち込まないことも、私は肯定したいし、そういう自由がちゃんと在る世界になってほしいなあという気持ちがあります。

 

以上、近況でした。こういう状況下で生活するの初めてだったから、もうちょっと頻繁に言語化しとくべきだったなあ。

 

 

次回はライブの話をします。それではまた。